アメリカで野球をすることが凄いのでなく、環境が違う中で、目標を決め、何ができるようになったか、そしてそこに対してどんな努力をしていき自分を高めてきたかが大事。

アメリカの野球がすごい、日本の野球はダメということを言いたいのではありません。アメリカの大学へ野球留学すること、それ自体がすごいことであるという認識を変えてほしいと考えています。

留学する=現実から目をそらすという見方があります。そう言われないためにも、異なった環境や今までやってきたことが通用しない環境で、どんな成果を出してきたかが重要です。困難や当たり前が通用しない中でどんなことに取り組み、工夫をして、成果に繋げたかが、野球留学の中でこの先の中で最も活かせる部分だと思います例えば、英語でのコミュニケーションであったり、人間関係だったり、自分磨きの技術力アップや筋力アップなどにいかに取り組めるかが挙げられるでしょう。

日本の野球では活躍できなかった、勉強も野球も中途半端な状態であることから、アメリカに行けばなんとかなるという甘い気持ちで行くのだけは辞めた方がいいと考えています。正直、お金の無駄だし、必ず途中で逃げ出して、環境やコーチ、英語など他責に逃げる傾向が多くあるのも事実です。

私がなぜ渡米前に英語学習をさせ、強制的にそれぞれの学力にあった目標点数を取らせることを掲げているかというと、「覚悟を決めるため」です。文武両道が当たり前のアメリカの大学野球の環境では、勉強は今までやってこなかったというのは通用しません。その環境で活躍をするためには、目標点数を突破する期限から逆算し、日々の行動に落とし込んでいくことが大切です。すると、勉強量が足りない、わからないことは積極的に聞くというアクティブな行動に変わり、目標点数に向けて必死に頑張れるようになっていきます。ですので、アメリカでは当たり前な姿勢を、渡米前にTOEFLという試験を使って身につけてもらうようにしています。そこを乗り越えた学生たちは、アメリカの大学へ行っても、授業で成績を残すことが当たり前になり、編入、そして野球をしながら大学卒業という文武両道を体現できています。

厳しい言い方になっていますが、アメリカの大学へ野球留学するということに対して、もっと真剣になってほしい。自分自身に対して、真剣になって成長や成果に対して真剣に取り組んでほしいと私は思っています。アメリカの環境は、文化や人種が違えど、成果を出した人へは評価をしてくれます。大学野球であれば、それは勉強や野球での返済不要の奨学金であったり、NCAAの1部リーグでプレーすることであったり、あわよくばMLBドラフトで指名されることかもしれません。

自分自身で決めたことに真剣になり、自分自身が留学でどんな力を身につけるべきか、学ぶべきか、そしてそのためにどんな努力をしていくかを考えて、実行していってほしいというのが私の思いです。そうすればアメリカの大学への野球留学というものが、ただアメリカで野球をするのではなく、あなたの将来にとって全く違う経験や力になると考えています。

あなたの野球留学を応援しています!

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