【現地からの後押し】なぜ野球留学生は短大からキャリアをスタートするのか

こんにちは!千葉県の公立高校出身で、現在はミズーリ州の短大に留学しているヒカルです!

みなさん、アメリカで野球をするといったら必ず最先端の機器や理論に囲まれて練習できる、というイメージをもっていませんか?ベースボールの本場アメリカではたしかに野球の最先端を進んでいるのは事実ですが、そのような設備を持つ大学は数が限られます。そして現在D1の大学にいる日本人選手も最初はコミュニティカレッジ(短大)から野球留学をスタートしています。なぜなのでしょうか?

プロをも凌ぐ?!D1大学の設備

大学スポーツの規模が非常に大きいアメリカではそれぞれのチームが持つ設備も豪華になります。D1レベルともなれば全面人工芝or綺麗な天然芝の大きな観客席付きのスタジアムを持っていることも多く、テレビ放映のためにカメラ等もしっかり備わっています(D1ではビデオ判定制度があるためそれができるレベル)。野球場以外にも大きなジム、豪華なロッカールーム等誰もが一度は憧れるような設備をD1スクールは持っています。

日本でも近年ラプソードといった野球の計測機器がアマチュアにも広がり、特にプロ野球レベルになると球場にトラックマンがつくようになりました。それらの機器はアメリカ発祥なのでその普及率も活用方法もかなり差があります。特に四年制大学のDivision 1といわれるカテゴリーの強豪と呼ばれるレベルのチームでは、大学レベルにも関わらずホームグラウンドにトラックマンシステムを設置し、データ分析やデータ活用を担当するスタッフもいます。またピッチャーのリリースの瞬間を撮影するハイスピードカメラを駆使してピッチングデザインをしたり、モーションキャプチャーやフォースプレート付きマウンド等、自前のピッチングラボを持っている大学すらあります。まるで日本のプロ野球、もしかしたらそれを凌ぐほどの設備をもつ強豪大学がいくつもあります。僕もアメリカのアマチュア野球のデータや設備環境についての本を読んだことがアメリカ大学野球に挑戦する一つのきっかけでした。

佐々木麟太郎選手のようにいきなり超名門大学に飛び込むのは野球のレベル以外にも難しいものがあります。ただ、いきなりD1大学への挑戦は難しいのは確かですが不可能ではありません。もちろん挑戦できる機会があるならば佐々木選手のように挑戦するのもありだ思います。しかし、比較的始めやすいコミュニティカレッジ(短大)から結果を残すことでそのようなレベルの大学でプレーするチャンスも自ずと見えてきます。

そして当然このような大学は非常に競争力があるので、選手の獲得に際しても非常に能力のある選手が集まります。野手に関しては表現の仕方がわからないのですが、投手だと先発型でも92,93マイル以上を常時投げるような、抑えなら下手すれば98〜100マイルを投げるような投手もいます。D1全体での平均球速が92マイル前後といわれているので、より競争力のある大学に限定すればより速くなります。

野球のレベルだけではなく勉強レベルにおいても課題があります。基本的に四年制大学は勉強面での入学基準も高く、日本の大学入学システムとは異なるので野球選手として入学する場合はある程度基準が緩まりますが、そうはいっても高校の成績、TOEFLや IELTSといった英語試験に加え、SAT, ACTといったアメリカの共通テストのようなものも必要になります。一応NCAAの決まりとしてGPAとSATのスコアの最低基準があるらしく、それを下回るとそもそもプレーヤーとしての資格を得ることができません(これらの規則は少し複雑そうだったので適当な説明は省きます)。さらにD1の大学となるとビッグスクールやアカデミックに強い大学も多いので必然的にこれらより高い基準が求められることもあります。そういう意味でスタンフォード大学に進学した佐々木麟太郎選手はただただ野球のレベル以上に難しいことに挑戦しているともいえます。

D1入学後

入学後もし野球と勉強のレベルで入学と入部を許可されたとしても、その後野球選手として活動するためには勉強の成績を維持しなければなりません。先ほども述べた通り強豪のD1の大学となれば大抵はものすごい大きなビッグスクールかアカデミックでも名門といったところが多いです。それこそスタンフォード大学が良い例ですね。そのような大学であると授業についていくのも必死。特に春のシーズン中ともなれば平日も週末も試合が入る中で授業や課題をこなさないといけません。スタンフォードを例にすると今年からACCという東海岸のあたりのほうのカンファレンスに所属しているのでその試合の際は飛行機で移動しています。そんな過酷なスケジュールとD1のリーグ規定によりあまりチームでも練習時間が取れないことも相まってかなり厳しいスケジュールになるかもしれません。それをアメリカ一年目からこなそうとするのはかなり難しいことだと思います。

短大からの留学を勧められる理由。

ブログを掲載させていただいているとはいえ、決して留学ビジネス側ではない私からでも野球留学は短大からスタートするのがおすすめだと思います。これは決して提携してる短大に選手を行かせたいとかではなく、ただ単純に短大の方が入学のハードルが低く、勉強面でも初めてアメリカに行く選手たちにとって過ごしやすいからです。

短大と言っても全米に700ほどある中から自分の実力に合わせて進学することができますし、何より全米上位の短大であれば四年制大学に負けないレベルのチームもあります。自身の野球のレベルに自信があればそのようなチームに挑んでもらって、例えそうでなくても試合に出られそうな短大に進学してしっかりを結果と残すことでそのうちスカウトの目に止まるようになります。

強豪四年制大学にいきなり飛び込むのは難しい

佐々木麟太郎選手のようにいきなり超名門大学に飛び込むのは野球のレベル以外にも難しいものがあります。しかし、比較的始めやすいコミュニティカレッジ(短大)から結果を残すことでそのようなレベルの大学でプレーするチャンスも自ずと見えてきます。ただ何より、いきなりD1に飛び込むことは難しいのは確かですが不可能ではありません。もちろん挑戦できる機会があるならば佐々木選手のように挑戦するのもありだ思います。

https://www.instagram.com/h___m89ryugaku/profilecard/?igsh=cnBpcG1iZmx5emR6

僕のインスタグラムのリンクです!気軽にフォロー、DMしてください!!!

一覧に戻る