【現地からの後押し】ジュニアカレッジ(コミュニティカレッジ)とは?

ジュニアカレッジやコミュニティカレッジという単語は野球留学を考えている人の多くが一度は聞いたことのある言葉なのではないかと思います。これらは簡単に言うとアメリカの2年生の大学を指します。さらに多くの野球留学生は留学の1年目と2年目をこれらのジュニアカレッジやコミュニティカレッジで過ごします。今回はそんな2年制大学であるジュニアカレッジの特徴や野球部について紹介していこうと思います。

ジュニアカレッジ、コミュニティカレッジの特徴

まず初めにジュニアカレッジとコミュニティカレッジという単語についてですがどちらも2年生の短期大学のことを指し特に単語の意味自体に違いはありません。これらの学校には大きく金額面、勉学面、野球面の3点において特徴があると考えています。まずはその特徴について紹介します。

金額面での特徴

これらの2年制大学はほとんどの4年制大学と比べて2分の1程度と学費が非常に安くなっています。主な理由としては、学校自体が地域の学生たちが誰でも大学レベルの学問を受けれるように存在している点や、授業内容自体も4年制大学に比べて高いレベルを求められない(編入した際に1,2学年時の主に基礎教養のようなクラスにあたるため)などがあります。

また、ほとんどの4年制大学では、1,2学年時に寮への入寮が義務付けられますが、これらの短期大学ではそれがないため、特にアメリカ人にとっては地域の短期大学に1,2年生時に在籍することによって、寮費や食事費を節約することができるのです。

勉学面での特徴

金額面での特徴の部分でも少し触れましたが基本的にこれらの短大で学ぶ授業は4年制大学に編入した際に1,2学年時の基礎教養の授業として換算されるような基本的な授業が多いです。そのため、留学生の入学に求められる英語力のハードルも比較的低く、これらが多くの野球留学生が1,2年生時に短期大学に在学する理由の一つになります。

また、ほとんどの短期大学のクラスが少人数制であり、より先生と近い関係でクラスを進めることができるというのも特徴の一つになります。つまり、1,2年生時を短期大学で過ごすことによって勉学面や英語力といった面で先生たちとより近い位置で確実に4年制大学でより高いレベルで授業や学校生活を行う準備をすることができるのです。

野球面での特徴と野球部について

これらの短期大学での野球部の最も大きな特徴としては、ほとんどが1,2年生であるといった点です。基本的に生徒は2年間で卒業をするためほとんどの選手が1年生及び2年生です。(いても3年生まで)

この特徴の利点としては、若い学年のうちから試合で活躍をするチャンスがあるという事です。特にアメリカでの実績のない野球留学生にとって、「コミュニティカレッジでの活躍」というのが4年制大学に編入する際の指標となりうるため若い学年のうちから活躍することのできるという特徴は私たちにとって大きな利点となるのです。

さらにこれらの短期大学の中では、野球面において奨学金を提供している学校も少なくなく、4年制大学と比べて留学生でも比較的奨学金を得ることが簡単であり、より金額的に安く留学を行う事ができるのです。

また、これらのコミュニティーカレッジの多くは、周辺の4年制大学やほかの4年制大学との関係性を持っている学校が多く、アメリカでの実績がない留学生選手にとっては実績がない状態で直接4年制大学へ進学するよりかは、短期大学での野球部を挟むことによってより自身の実力を証明したり、2年間の短大生活でレベルアップをした自分で4年制大学に挑戦することができるのです。

まとめ

このようにアメリカへ野球留学を行う野球留学生たちは勉強面、野球面、金額面と複数の理由からほとんどの野球留学生たちが、ジュニアカレッジやコミュニティカレッジと言われる2年制大学へ1,2年生時に在学します。

これらの短期大学の特徴をあらかじめ理解しておくことによって、今後自身がどのような野球留学生活を送るべきなのかを考えて行動することができるようになると思います。

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