【現地からの後押し】留学生の冬休みの過ごし方

アメリカの大学でも日本の大学と同様に冬休みが存在します。おそらく長さも同じくらいか少しアメリカの大学の方が長いくらいで12月中旬から1月初めごろまで約1か月間ほどになります。
1か月という中途半端な長さのため多くの留学生が日本に帰るかアメリカに滞在するか迷うという事をよく聞きます。一方で野球面において冬休みの過ごし方はシーズン前の準備として非常に大切な時期になってきます。これらのことを踏まえて個人的におすすめな冬休みの過ごし方を紹介していきたいと思います。
冬休みはシーズンに向けた最終調整

アメリカの大学野球では野球のシーズンは春学期になります。いわゆる公式戦のようなもので多くの学校が2月初め-中盤にかけて対外試合を開始します。学校開始と同時に練習が始まるので1月の2週目ごろから練習が始まりますが、つまり初練習から1か月後には対外試合が始まるのです。
これを聞くとかなり忙しいスケジュールである一方で1か月間調整する時間があると考えるかもしれませんが、実際は初練習から試合に向けた実戦形式の練習や連携プレーの練習が大部分を占めるため個人の調整の時間は秋と比べてかなり少なくなってしまいます。
さらにポジション争いに関係している場合はこの新年最初の練習での結果が春先のシーズンの開幕スタメンに直結するためこの春一番の練習では自身の調整はすでに済んでいる状態であることが望ましいのです。そのため新年初の練習の直前である冬休みの調整が非常に大切になってきます。
野球留学生は冬休みにアメリカに滞在した方が良い
個人的な意見ですが野球留学生の場合冬休みは日本に帰省をするよりもアメリカに滞在する方が良いと考えています。(成人式等の理由を除いて)理由は大きく分けて二つありそれぞれ日本に帰るには期間が短すぎるとアメリカの方が野球の練習をする環境が整っているの2点です。
まず期間が短いという点ですが1か月の休み期間があったとしても1か月間日本に滞在できるわけではありません。学校や友人の迎えのスケジュールや空港での乗り継ぎの時間、渡航の疲れをとる日など余分に多くの時間を消費してしまう可能性があります。さらに航空券代も10-20万ほどかかるのが一般的です。これほどの時間と費用が掛かってしまうため思ったよりも早く冬休みがすぎてしまいます。
次に野球の環境の点についてですがアメリカの多くの学校では室内練習場やジムなどの施設が整っており、基本的に使いたいときにいつでも使える状態にあります。暖かい地域の場合は、外のグラウンドで練習をすることも可能です。一方、日本ではジムや室内練習場の使用にもお金がかかるのが一般的であり、ほとんどの地域で外で野球をするのには気温の影響からあまり活発に練習をすることができないと思います。
これらの点を踏まえて私はアメリカに滞在していることが野球面や金銭面で有利に働くと考えています。

冬休みアメリカでのおすすめ滞在先
ここまで冬休みのアメリカ滞在のメリットを話してきましたが冬休みに学校の寮に滞在することは基本的にできないため滞在先を見つける必要があります。ここでアメリカでのおすすめの滞在先を大きく三種類に分けて紹介しようと思います。
- 親族、知り合いの家
これに関しては仮にいればの話ですが親族や知り合いの家に滞在することは一つの手になります。言わずもがな知り合いであるため生活において多くのサポートを受けることができ住居も確保することができます。野球の練習についても近くの学校や施設を事前に聞いておくことによって確保し効率的な生活を送ることができます。
- 他の留学生の家に行く
冒頭で冬休みに寮に住むことは一般的にできないと説明しましたが中にはアパートを借りている人や特別に寮に滞在させてもらえる留学生もいます。知り合いの留学生にコンタクトをし、このような留学生の家や寮にみんなで集まるというのも一つの方法です。多くの場合食費はかかりますが住居を確保でき更に留学生同士で練習を行う事もできます。
- チームメイトの家
上の二つは該当する人物や留学生がいるときにのみ選択することができますが、チームメイトの家に行くという事は最も確実な方法です。秋のうちにいくらか仲の良い友人を作って入れば友人に訪ねることによって家に滞在させてくれると思います。日本と比べてアメリカでは空き部屋やゲストルームを持つ家が多く比較的寛容に滞在させてもらえます。チームメイトと共に練習に行くことができさらにアメリカの冬の文化や生活を体験することができるため英語面での能力の向上にもつながります。

まとめ
これらの理由から私は一般的にアメリカ野球留学生の冬休みの過ごし方においてはアメリカに滞在するという事をお勧めします。
しかしその選択は個人それぞれの選択であり誰しもこの条件が当てはまるわけではありません。アメリカでたまった疲れやストレスを発散する目的であったり、日本で自分が何か特別なことをしたり家族や友人に会ったりすることも素晴らしいことなのでこれらすべてを踏まえて最終的には自分が最も望む選択をするのが正しいと思います。
