【現地からの後押し】アメリカ大学野球における遠征とは

アメリカの大学野球では特に春の学期のシーズンでは多くの対外試合があり、それらの大半は土日にまとまった試合を行うWeekend seriesと言われるものになります。
ホームで試合を行う事もあればバスなどで長時間移動して遠征に行くことも多くあります。
今回はそんな遠征についてどのように移動をし、どのような滞在をするのかを説明していこうと思います。
1,バスやバンでの移動
まず初めに移動手段についてですが特に短大の場合はバスやバンでの移動がほとんどになります。
チームによってバスを持っていたり、大きめのバンを使用したり、バスをレンタルするなど方法があります。あまりにも遠い距離の移動や金銭的に余裕のある大きな4年制大学などでは飛行機を使用して移動をすることがありますが、短大ではあまり一般的ではありません。
更にバスで10時間程度の移動をすることはざらにあるので、特に私の様に長時間車に乗っていることが苦手な人は、酔い止めを準備したり、快適な車内での滞在方法を見つける必要があります。
私のチームでは大きなバスが一台あり、ほぼすべての遠征ではそのバスを使用しています。長距離の移動の際には、チームメイトとスピーカーで音楽を流してみんなで歌ったり、バスの中でやるゲームのようなものもあり、そういう面ではチームメイトと交流できるいい機会でもあります。
2,食事
チームでの遠征の際の食事は、基本的にチームの予算から賄われることが一般的になります。
多くの場合はマクドナルドを始めとしたファストフード店に行くことが多いです。そのため食事での栄養バランスやシンプルに食事の量が足りないと感じる選手が多く、その場合は自費で支払う事になってしまうので食事面で不安がある人は、遠征用にある程度お小遣いを残しておく方が良いと思います。
またほとんどの場合、朝食はホテルの付属のものになり、スクランブルエッグや簡易的なワッフルなどになってしまうため、その辺も準備しておく必要があります。

3,滞在先
滞在先のホテルでは、おそらくほとんどの学校で予算の都合から2人部屋に4選手が宿泊する形になります。
もちろんこれは学校の予算の規模で異なりますが、この場合だと1つのベッドに2選手で寝ることになります。そのため相手の寝相が悪かったり、音が気になるような選手は耳栓を持参したり、枕にこだわりがある人、ブランケットが必要な人はそれぞれ自分で持参したりしています。
また消灯時間やエアコンの温度、朝起きる時間も人それぞれになってしまうのでシーズン中の体調管理の一環として、自分なりに起床時間や睡眠スケジュールのルーティンをある程度持っておくといいと思います。
ホテル滞在での体調管理は、遠征の試合に直結するようなものになるのであらかじめ準備しておくといいと思います。

4,遠征の楽しみ
これまで遠征において注意点や準備が必要な点をメインに紹介してきましたが、遠征にはたくさんの楽しみもあります。
まずはなんといってもチームメイトと長く滞在することができる点や、部屋やバス内でのコミュニケーションです。もちろん普段からチーム内で仲良くすることはあると思いますが、遠征ではより一層チームメイトとの仲を深めるチャンスになります。
更に遠征の楽しみの一つとして、食事の楽しみがあげられると思います。これは留学生にとって円安と物価高によって敬遠されがちな外食をチームの予算を使用して楽しめる点です。さらにその土地ならではのチェーン店であったり、普段学校の近くにないようなお店や食事を見つけることができます。オーダーするときもチームメイトと一緒なのでアメリカ人流のそのチェーン店での定番メニューなどを知ることもできるでしょう。

まとめ
このようにアメリカ野球留学では野球シーズン中や秋の旅行で遠征をする機会が多くあります。
遠征時の荷物の用意の仕方や体調管理生活スケジュールは試合のコンディションや課題の進捗に直結する大切なものである一方で遠征ではチームメイトとの仲をより深めたり様々な食事を体験できたりなど楽しい一面もあります。
そのため必要な準備をしっかりとして野球の試合もその他の遠征も全力で楽しめるようにしていきましょう。
