【現地からの後押し】野球留学に必要な条件とは?スカウトに選ばれる選手の特徴

アメリカに留学を考えている人の大きな心配事の一つに野球留学をするためにどれほどの選手である必要があるのかという事があると思います。
結論から言うとどのような条件で学校を探すのか、またどのような予算なのかによって変動はしますが本人の強い意思があれば、基本的に誰でも野球留学を行うチャンスはあると思っています。今回はそんなアメリカ留学の選手としての条件について話していこうと思います。
1,コミュニティカレッジと4年制大学

まずなぜ冒頭で基本的に本人の意思があればだれにでもチャンスがあるという言い方をしたかというと、野球留学では通常2年制のコミュニティカレッジと言われる短大に通い3年次から4年制大学に編入をするという形になります。
このコミュニティカレッジですが、野球のレベルとしてはかなりピンキリで4年制大学に劣らないトップレベルのチームから、野球のレベルとして大きく劣るようなチームまでさまざまあり日本で高校野球を経験した選手であれば、ほとんどの人にチームに参加するチャンスはあると思っています。
一方で4年制大学へ編入するとなると、特に予算面や野球のレベルの向上に伴い多くの選手がチームを見つけるのに苦戦をするのが現実です。
そのため重要なのは日本からアメリカへわたる際の野球の能力よりも、「アメリカの最初の二年間でどれほど努力をし、チームで必要な存在になり結果を残せるのか」という部分になってきます。そのため重要なのは本人の強い意志と自分を向上させ続ける努力をする能力という部分になってくると私は考えています。
2,4年制大学からスカウトされる選手の特徴
4年制大学と言っても、実際は多くのディビジョンやリーグの違いがあります。今回は野球留学生が一度は憧れるであろう4大トップレベルのカンファレンス、ディビジョンの大学にスカウトされる選手という風に前提しようと思います。
まず一点目として、大きいのは所属しているコミュニティカレッジになります。これは絶対に必要な条件ではありませんが、野球部が強いコミュニティカレッジに居ればいるほどスカウトという面ではかなり有利になります。理由としては、もともと強豪4年大学とのつながりがあったり、強いチームでプレーをするほど、相手チームのレベルも高かったり、チャンピオンシップ、全米大会などの大きな舞台でプレーをする可能性も高まるからです。
次に具体的な選手の特徴に移りますが、何かインパクトのある選手はスカウトという面で非常に目立つので有利になります。具体的には、ピッチャーであれば90mph以上の速い直球や絶対的な変化球を持っているなど、打者であれば圧倒的なパワーがあったり、高い打率を維持できるような打者、更に足が速く盗塁をバンバン決めるような選手も良いインパクトの材料になります。守備という面でも何か観客を魅了するような守備をする選手や送球ができる選手は、スカウトに対してよいインパクトを与えられるので有利になります。
更にもう一点大事なのは、コミュニティカレッジで個人としてしっかりと結果を残していることです。インパクトがあっても結果が伴っていないと特に高いレベルを目指すのは難しくなります。つまりインパクトを残すと同時に、しっかりと必要な結果を残せているような選手が特に高いレベルの大学へ編入し進学していると考えています。さらに具体的に話すと、シーズンを通して打者であれば打率.350以上、ホームラン2桁、リーグ内トップクラスの盗塁数(おそらく30盗塁以上) これらのどれか一つがあればかなりインパクトがある結果になると思います。
投手だと少し数字で示すのが少し難しいですが、30イニング以上登板で防御率3.00以下あたりが良い指標になってくると思います。
さらに、アメリカでは活躍の応じて全米やカンファレンスの選抜チームにノミネートされたり年間、週間優秀選手などのノミネートもあるため、それらに選べれることによっても結果としてインパクトを与えることができます。

3,勉強の成績
忘れがちですが、アメリカは基本的に文武両道なのでスカウトされる選手は野球以外の面でも多くの条件があります。
選手の性格や選手のチームとの関係なども見られる点としてありますが、最も大きいのは学校での学業の成績になると思います。
そもそもNCAAではディビジョン事に成績の最低限が公式に定められていたり、多くの大学では成績によって与えることができる奨学金の額が決まるので、特に高いレベルを目指す選手に成績の維持は必須になります。
具体的にはGPA3.5以上(4.0Max)はスカウトをもらう選手の条件として必要になってくると考えます。

まとめ
今回は、野球留学に必要な選手としての条件と共にどのような選手がスカウトをされるのかという点について話しました。
もちろん日本での野球の能力があるという事に越したことはありませんがより重要なのはアメリカでどのようなインパクトを残せるのかという点になってきます。
そのため留学中にどれほど自分の能力を向上させ続ける努力をできるか、そしてその努力からどのような成績を残すことができるかここにすべてかかっていると思います。
さらに日本と比べてアメリカでは短所よりも長所にスポットする傾向があるので特に自分の長所をどのように伸ばしどのように表現するのかという事を考えていくと良いと思います。
