【現地からの後押し】アメリカで学生として働く方法|OPT・CPT・Campusバイトの違い

こんにちは。今回はアメリカで学生として働く方法について書いていこうと思います。野球と勉強が最優先になると思うので、バイトをすることは難しいと思いますが、その上でも可能な大学でのバイトもあり、就活に活かすことができる仕事の経験を積むこともできます。
アメリカに留学すると、「F-1ビザの学生は簡単に働けない」という話をよく聞かされます。しかし実際は、条件さえ合えば、学生でも合法的に働く方法はいくつもあります。
特に短大(Community College)から四年制大学に編入を目指す学生や、卒業後アメリカでの就労経験を積みたい学生にとっては、このOPT・CPT・Campusバイトの仕組みを理解しておくことが非常に大切です。
今回は私自身の経験を踏まえつつ、学生が働ける3つの制度
①Campus Job(キャンパス内バイト)
②CPT(Curricular Practical Training)
③OPT(Optional Practical Training)
について、解説していくので、参考にしていただければと思います。
初めに
F-1学生が働く場合、大きく分けて
- 在学中に働ける方法 → Campusバイト・CPT
- 卒業後に働ける方法 → OPT
の2つがあります。
ただしこれらの制度には「働ける場所」「働ける期間」「働くための条件」が細かく決められていて、勝手にバイトをすることは法律上NGです。
そのため、「どれが自分に使えるのか?」「どれを使うと何ができるのか?」を早めに理解することが重要になります。
今回はどの学部の学生にも役立つように、全体像がつかめる内容でまとめています。

1. Campus Job(学内バイト)
● 例
- 図書館
- カフェテリア
- ジムスタッフ
- チューター(日本語・数学など)
- オフィスアシスタント(国際オフィスなど)
● 特徴
在学中でもっとも簡単に働ける方法で、短大でも四年制大学でも利用可能です。
F-1学生は原則キャンパス内の仕事のみが許可されており、学期中は週20時間まで働くことができます。
● メリット
- 許可が取りやすい
- 職場が近く通いやすい
- 学生向けシフトで融通が利く
● 注意点
- 時給は高くないことが多い
- シーズン中のアスリートはシフトの調整が必要
- 大学によって具体的な職種が限られていることもある
特にスポーツ留学生の場合は、遠征や練習で働ける時間がバラバラになるため、ジムやカフェなど、柔軟にシフトを組んでくれる仕事がおすすめです。
また学内バイトは求人の数が少ない場合があり特にスポーツをしている学生は一般生徒よりも働くことができる時間が短く雇ってもらえないという問題もあります。

2. CPT(Curricular Practical Training)
● どんな制度?
CPTは在学中にインターン(実習)として働くための制度で、専攻と関連する仕事であることが絶対条件です。
● 必要条件
- 原則1年以上学校に在籍
- 専攻分野と関連のあるインターンであること
- 大学側のApproval(許可)が必要
- 許可が出る前に働き始めるのはNG
● メリット
- 有給インターンも可能
- 実務経験を積みながら学べる
- 在学中でも企業で働ける
● 注意点
- 専攻と関係のない仕事は不可
- フルタイムCPTを1年以上使うとOPTが使えなくなる
- 申請には学校とのやり取りが必要
短大から四年制大学に編入する学生は、編入先でメジャー(専攻)が決まってからCPTを使うケースが多いです。
スポーツ留学生の場合「野球に関する仕事=専攻と関係あり」とは認められないので、スポーツマネジメント専攻などの場合を除き、CPTはやや使いどころが限定されます。

3. OPT(Optional Practical Training)
● どんな制度?
OPTは卒業後に1年間アメリカで就労できる制度です。
CPTと同じく、専攻分野に関連する仕事のみが対象ですが、在学中よりも働ける幅はかなり広くなります。
● 特徴
- 最大12ヶ月働ける
- 卒業後にアメリカで就労経験が積める
- 専攻と関連していれば企業選択の幅が広い
● 注意点
- 申請は通常卒業直前〜卒業後すぐ
- 承認までに数ヶ月かかる
- 選手として働く(プロ契約など)は基本不可
OPTは「アメリカで働いた経験を持つ」という強力な武器になるため、ビジネス系やIT系の学生は特に活用する価値があります。
まとめ
アメリカの学生が働ける方法は、
Campus Job → 在学中/一番簡単
CPT → 在学中/専攻と関連したインターン
OPT → 卒業後1年間の就労
の3つに分けられます。
ただ現状としては学生アスリート(野球留学生)がキャンパスバイトを見つけるというのはかなり難しいので、あらかじめお金を稼ぐ前提で予算などは計画しないことをお勧めします。
ただ、アメリカでの就労経験は、卒業後のキャリアのアピールに大きくつながるので、自分の専攻や生活スタイルに合わせて、上記で説明した制度をうまく活用してみてください。ビザの面でなかなか進まないこともありますが、卒業プランや自分の就活プランから逆算をしながら、アメリカでしかできない経験を積むことも、大きな経験になると思います。



