シーズン中の体調、メンタル保持方法【現地からの後押し】

はじめに

こんにちは、今回はアメリカの野球シーズン中における体調管理とメンタルの保ち方について、自分の経験をもとに紹介していこうと思います。

アメリカの野球シーズンは、日本と比べてもかなり試合数が多く、基本的には毎週末に4試合、さらに平日にも試合が入ることがあります。その中で野球だけでなく、授業や課題も同時にこなしていく必要があるため、想像以上にハードなスケジュールになります。 そのような生活の中で、自身の体調管理やメンタル管理というのは、野球面でも勉強面でもパフォーマンスに大きく影響してきます。今回は私の3年間の経験から、どのようにそれらを維持していくのかをいくつかのポイントに分けて紹介していきます。


1,コントロールできるものとできないものを区別する

まず一番重要だと感じているのは、「自分がコントロールできるもの」と「できないもの」をしっかり区別することです。

特に編入前は、シーズンの結果がそのまま編入に影響するというプレッシャーもあり、どうしても結果に意識が向いてしまっていました。「打たなければいけない」「結果を出さないと次がない」と考えるほど、逆にプレーが固くなってしまう感覚がありました。

ただ実際に気づいたのは、結果そのものをコントロールすることはできないということです。ヒットを打つかどうか、抑えられるかどうかは完全に自分の意思だけではどうにもなりません。

そこで意識を変えて、「結果を作るもの」に集中するようにしました。具体的には、日々の練習の質や試合前の準備、コンディション作りなど、自分が確実にコントロールできる部分です。結果はあくまでその積み重ねとしてついてくるものだと考えるようになってから、無駄に落ち込むことも減り、安定してプレーできるようになったと感じています。

また、結果に引っ張られてしまうと野球だけでなく勉強面にも影響が出てしまい、完全に悪循環に入ってしまいます。だからこそ、「結果ではなく過程に集中する」という考え方はシーズンを通してとても重要だと思います。


2,出番は必ず回ってくるので準備を続ける

二つ目は、どんな状況でも準備を続けることです。

シーズンは長く、本当に何が起こるかわかりません。自分がこれまで過ごしてきた3年間で、シーズン中にケガの離脱がなかった年はありません。

今年に関しても同様で、去年スタメンだった内野手が秋に肘の手術を受けた影響で、そのポジションに入った1年生の選手が、今シーズンチームの中でもトップの活躍でさらには所属カンファレンスで一番の打率を残す活躍をしています。

このように、チャンスというのはいつどのタイミングで来るか本当にわかりません。そしてそのチャンスを掴めるかどうかは、それまでの準備に大きく左右されます。

また、試合に出ていない期間も評価されていないわけではなく、特に控え選手の週の練習の中での結果はしっかり見られています。主に実戦形式の練習の対応を見て次に選手の離脱があった時や調子を崩す選手が出だと気に誰を使うのかを見極めているのです。

だからこそ、常に試合に出る前提で準備をしておくことが重要になります。


3,勉強はスケジューリングがすべて

三つ目は、勉強面におけるスケジューリングの重要性です。

春のシーズンは秋と比べて圧倒的に忙しくなり、時間の余裕はほとんどありません。その中で勉強もこなすためには、とにかく事前の計画が重要になります。

私の場合は、まず一か月単位で主要な予定がすべて見て分かるようにしています。具体的には、すべての試合日程やテストの日程を最初に整理して把握します。そのうえで、週ごとに課題の締め切りを常に確認できる状態にしています。

さらに、課題とテストで準備の仕方も分けています。課題に関しては週単位で計画を立てて、できるだけ前倒しで進めるようにしています。一方でテストに関しては月単位で見て、少しずつ準備を進めていく形を取っています。

こうすることで、「気づいたら課題が溜まっていた」「テスト直前で時間がない」といった状況を防ぐことができます。実際に一つスケジューリングをミスすると、それが睡眠時間の削減やコンディションの低下につながり、野球にも影響してしまいます。だからこそ、勉強の管理は野球の一部と考えて取り組むことが大切だと思います。

4,体調管理は「安定」がすべて

最後に体調管理についてですが、一番大事なのは「安定させること」です。

シーズン中は特別なことをするよりも、毎日同じようなリズムで生活を続けることの方が重要だと感じています。特に睡眠に関しては、一日だけ長く寝たり、逆に遅くまで起きたりするよりも、毎日一定の時間で寝て起きることがコンディション維持につながります。

食事に関しても同様で、極端に変えるのではなく、できるだけ安定した内容を継続することが大切です。シーズンは長期戦なので、小さな乱れの積み重ねが後々大きな差になってきます。

「調子が悪くなってから整える」のではなく、「崩さないようにする」という意識の方が結果的にシーズンを通して安定したパフォーマンスにつながると感じています。

まとめ

アメリカの野球シーズンは、日本のような短期決戦型とは違い、長いシーズンを通してのパフォーマンスが求められます。よく言えばチャンスは必ず回ってきますが、逆に言えば一時的に活躍してもシーズン全体で良いとは限りません。

この3年間で私自身もこの違いに苦労し、1試合や1球に対して意識しすぎてしまい、結果的に波が大きくなることが多くありました。もちろん目の前のプレーに集中することは大切ですが、それと同時に長いシーズンの中で割り切る力も必要だと感じています。

結局のところ、自分がコントロールできることは限られています。結果を追いかけ続けるのではなく、「次に自分がコントロールできること」にどれだけ集中できるかが、シーズンを通して安定するための一番のポイントだと思います。

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