アメリカへの野球留学の醍醐味

野球留学を通して得られるものは、スポーツだけでなく人生の大きな学びがあります。私自身、アメリカの大学で野球留学を経験し多くのことを学びました。

野球留学の目標は、野球選手としてはもちろん、人として成長することです。アメリカの大学野球は、人として成長するチャンスが沢山あります。

ここでは、アメリカでの野球留学での魅力的なポイントについて詳しく見ていきましょう。

異文化体験

アメリカでの野球留学の醍醐味の1つ目は、日本とは異なる異文化の体験ができるところです。

アメリカは、多民族国家であり、様々な文化が混在しています。留学先で異なる文化的背景を持つ人々と交流し、その中で新しい知識や価値観を学ぶことは日本では体感できない経験です。また、留学生の出身国の文化を紹介することもあるため、国際的な友情を育むこともできます。留学生たちは野球を通じて新しい文化を体験し、自分の世界観を広げることができます。

チームにはアメリカ人が約8割、その他にカナダ、メキシコ、プエルトリコ、韓国、台湾、ブラジル、ドミニカなどインターナショナルのさまざまな選手達がいます。そのため基本は英語での会話となります。日本では当たり前の練習の仕方や取り組み方、野球道具、野球で使う言葉でもアメリカだと全く違うということもあるでしょう。ですが、言語ややり方が違っても同じ目標を持った仲間たちとベースボールでつながっているということを実感できる環境です。

また、一緒に切磋琢磨した仲間は、一生付き合う友達になります。野球留学は国際的な友達を作りやすい環境です。

高度なレベルの野球

僕は、日本の野球を否定していません。自分も日本で野球をし、野球で育ってきました。ですが、日米のそれぞれの野球とベースボールを見て、選手の成長や活躍という側面では、日本とアメリカの野球を融合していくことが大事だと考えています。

アメリカは野球の本場として知られ、世界各国からMLBを目指して切磋琢磨しています。野球留学生は、プロ・大学・高校などのチームに所属し、プレーをします。

それぞれの環境によって、高い技術や戦術を学ぶことができ、トップレベルの指導者やトレーナーによる指導を受けることができるため、野球のスキルを向上させることができます。さまざまな人種がプレーすることから、コーチは人種や好き嫌いでは選手を評価しません。「試合で活躍できる選手かどうか」をチェックしています。完全実力主義のアメリカでの野球留学は、野球のスキルを確実に高めることができます。結果的に、野球留学は日本国内の野球のレベルアップにも繋がることが期待できるでしょう。

英語力の向上

アメリカでの野球留学は、英語のスキルアップにも役立ちます。

現地の人々とコミュニケーションをとることで英語力を向上させることができますし、野球のプレーにおいても、コミュニケーションが欠かせません。チームメイトと意思疎通を図ることができる英語力は、野球だけでなく社会でのコミュニケーションにおいても重要なスキルです。

ただ英語を話せるようになるのが大学留学の目標ではありません。アメリカでの野球留学では、コミュニケーションの能力をどう鍛えてこれるかも重要になってきます。英語を話せるのは当たり前で、英語を使って何ができるようになるかを考えていくだけで、何を身につけてくるかは学生それぞれ変わってくると考えています。

新しい友達

野球留学生は、新しい友達を作ることができます。

一緒にプレーするチームメイトや、学校での友達、ホストファミリーなど、さまざまな人々と出会うことができます。留学生たちは、新しい友達と共に生活を共有し、野球や留学生活の楽しさを分かち合うことができます。

問題解決力の向上

海外での野球留学は、日本でやってきた当たり前が通用しません。この環境中でどうやって成果を出してきたかという経験は、将来的に人生の中で大きく役に立つと思います。

社会に出ても、明確な答えはありません。社会人は答えがない中でどうやってゴールにに辿り着けるかを考え、目の前の困難に立ち向かい、解決し、自分が掲げた成果として出していくことができるかという試行錯誤の連続だと考えています。

留学期間中は文武両道が必須で、その中でも成績を残さないと試合に出れないなど厳しい条件がある中で、どうやったら活躍していけるか。目標を掲げ、日々どんな努力をしてくるか。頭がいいとか悪いとか、今まで勉強してきたとかしてこなかったとか、強豪でプレーしてきたとかしてこなかったとか、過去のことは全く関係ありません。

野球留学では、結果を出すために自分で考え行動する力が身につきます。

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