【現地からの後押し】アメリカの大学では部費や遠征費を払わなくていい?

こんにちは!千葉県の公立高校出身で、現在はミズーリ州の短大に留学している三上光です!

実はアメリカの大学野球では基本的に選手が部費や遠征費を払う必要がないってご存知でしたか?そこには大学スポーツが非常に盛んなアメリカこその理由があります。

まず、チームに入る際に部費を徴収されたりすることはありませんでした。日本であればチームのユニフォームや帽子等を一括で買うことがあるかもしれませんが、それらは基本的にすべて支給されます!(私の短大では公式戦用のユニフォームは貸し出し、普段の練習で使うTシャツや冬用の上着、ジャージ等は支給です) あとはスパイクを買ってもらえたり、ユニフォームのベルトや野球の靴下が支給されました(どんなものが支給されるかはチームによって異なります)

また、遠征先のホテルの宿泊費や食事代等もチームが出してくれます。チームみんなでファストフード店へ行き、1人何ドルまでと決められた中で注文できます。大体1人10ドル前後=1500円くらいになることが多いのですが、それが40人弱ほどになるのでかなり大きなお会計になりますね。ホテルの宿泊費もしかり、そしてこれを遠征先で昼と夜、次の日の昼と夜みたいな感じで食べたらチームでかなりお金かかりますね。

一般的に大学の学費が高いアメリカですが、アメリカに来てから野球をするためのお金を払ったことは一度もありません(自分の野球道具を除く)。なぜ選手が部費等を納めなくてもチームは活動できるのでしょうか?

スポーツチームの活躍が大学の広告、ブランド向上につながる

カレッジスポーツの注目度が非常に高いアメリカでは、スポーツチームがまさに大学の顔として活動しています。試合の日には町総出で盛り上げたり、NCAA D1の超有名校の試合となれば全米が注目します。特にアメリカンフットボールが非常に人気ですね。D1の有名校であればスポーツの試合の放映権料、観戦チケットやグッズの収益、さらにはスポンサーまでついたりすることで活動費を賄うことができます。アメリカでは野球もアメフトやバスケに次いで(並んで?)人気の高いスポーツです!

スポーツチームの活躍が大学に収益をもたらしたり、大学のネームバリュー向上につながったりするということでしょう。そんなスポーツ選手にはそれなりの待遇を提供してくれます。

Fundraising =資金集めが盛ん

先ほど書いたようにD1の有名校であれば活躍次第で様々な収益があげられますが、一般的にはそうでない大学の方が多いと思います。特に短大レベルであれば収益が得られるほど注目度が高いとはいえません。そこでいわば、”チームみんなで資金集め”をします。

話は単純で、チームで資金集めをして集めたお金を活動費にします。大学ごとに異なると思いますが、私の短大での資金集めを紹介します。

・大学の中で働く(チームで)

イベントスタッフアルバイトと同じ要領で、大学内で働くこともあります。たとえば、NCMCのバスケットボールチームのホームゲームがある際に試合のセキュリティ、入場料の徴収、指定席でチケット確認、試合後の清掃を担当します。ちなみにNCMCのバスケットボールチームは強豪で、男子に至っては全米のJUCO D2 で1位にランクしてます(2025 1/30現在)。

・シンプルに寄付を募る

これもだいぶ盛んな方法です!色々な手段がありますがうちが今までしてきたのは、ひたすら知り合いの電話番号をリストアップして寄付をお願いするメッセージを送る(自分は日本の番号の知り合いしかいなかったのでやらなかった)、スーパー等で宝くじのようなチケットを売りに行って資金を集める等です。こんなの誰が買ってくれるんだろう、と思っていたのですが意外と買ってくれる人がいてびっくりしました。

こういった地道な活動をすることで、シーズン中のユニフォームや食事、移動費などに充てられ、短大の限られた予算の中で野球部として活動をしていくことができます。実際にはすごくいい経験で、アメリカのNCAA1部リーグの大学スポーツの人気や、その裏側の人たちがどんな仕事をしているのかも身近に見ることができます。

 

最近チームで買ってもらったスパイク

まとめ

スポーツ好きが多く、かつスポーツマネジメントの体制が整っていて、学生スポーツでも収益をあげたり資金を調達するのが盛んだなあと感じました。結局バイトなんかいって思うかもしれませんが、遠征費や食事代を自分で出すときっとものすごい金額になるので、ただスポーツをするということに関しては日本よりは負担がかなり少ないと思います!学費が…という心配もありますが、大学から奨学金を得られるようなチャンスもその額も多いのがアメリカです。これについてはまた別のブログで紹介します!(以前のブログにあるかもしれません)

今回挙げた例はあくまで私の短大の例なので、大学によって色々な資金集めの方法があるかもしれませんね!

初日に支給されたTシャツ

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