【インタビュー】データと根拠に基づく野球を追求してアメリカへ野球留学(知生さん)

留学を決めた理由と、実際に経験してみて

高校野球の時、僕は長距離走や過度な上下関係など、意味のない練習に疑問を持っていました。「もっとデータや根拠に基づいた練習をすれば、自分はもっと成長できるんじゃないか」と思い、アメリカで大学野球をすることに決めました。

実際に行ってみると、本当に自分が思っていた通りでした。試合後には必ず数字を取り、それを元に次の練習やトレーニングプログラムを作っていく。ラプソードなどのデータ分析ツールも活用し、すべてが効率的で成長に直結している環境でした。日本では感覚に頼ることが多かったので、この科学的なアプローチには正直驚きました。


留学前後で直面した壁と、その乗り越え方

一番大変だったのは、留学前の英語勉強でした。単語を覚えることから始め、TOEFLで一定の点数も必要だったので、毎日の勉強を続けること自体がすごく大変でした。もともと長期勉強に慣れていなかったので、続けることの大変さを身にしみて感じました。

でも、日本にいる時から「アメリカに行ったらコミュニケーションの壁があるだろう」と予想していたので、実際に渡米して、大学や野球では、思ったほど怖くありませんでした。むしろ、自分から積極的に話しかけることで、チームメイトやコーチと少しずつ会話が理解できるようになり、英会話でのコミュニケーション能力も自然と伸びていきました。

留学を通して学んだのは、「困難に直面する前に、ある程度予測して準備しておくことの大切さ」です。準備しておくことで、不安が早くピッチングしたいと前向きにできたこと、そして前もって準備をする行動に集中できるんだなと実感しました。


大学での1日の生活と効率的な練習

僕の4年大学(NCAA2部)での平日のスケジュールはだいたいこんな感じです。

  • 8:00~9:30 授業
  • 10:00~11:30 チームウエイトトレーニング
  • 12:00~13:00 昼食
  • 13:00~14:00 授業
  • 15:00~17:00 練習
  • 18:00~19:00 夕食
  • 19:00~21:00 自主練習
  • 21:00~22:00 課題や勉強
  • 23:30 就寝

アメリカの大学野球の練習は、2-3時間と短時間で効率的にやるのが特徴です。僕は「短い時間で、これだけ集中して色々練習をやるのは効率がいいな」と思っています。練習の後には自主練習や友達と遊ぶ時間もあるので、オンとオフのメリハリもつけやすいです。


野球留学を目指す学生へのアドバイス

アメリカに行く前にやっておいたほうがいいのは、単語の暗記と英語で自分の意見を言えることを完璧にすることです。単語をどれだけ知っているかで、現地に行ってからの英語の伸びが全然変わります。

野球面では、アメリカで活躍している日本人の特徴から学ぶことが多いです。

  • 野手:打率を残す、守備が安定している、足が速い
  • 投手:コントロールが良く、四球が少ない、変化球が得意

パワーのある選手は多いですが、率を残す、バントを決める、四球を減らすといった細かいプレーが差になります。日本にいる間から「どうすれば打率を残せるか」「どうすれば四球を減らせるか」を意識して練習することが大事だと思います。


留学で変わった自分と卒業まで続ける秘訣

留学を通して、自分は計画性や自己管理能力がかなり身についたと思います。短時間で効率的に練習する環境だからこそ、やることを明確にして行動することが求められます。それを習慣化することで、一つの目標である、野球をやりながらアメリカの大学卒業まで続けられるんだなと感じています。


今後の目標と卒業後の進路

直近の目標は、まず自分が行きたい企業に就職することです。現状、就活をして幾つかの企業から内定をいただきましたが、最終的な進路はまだ決まっていません。社会に出てから経験を積みながら自分に合った道を探していきたいと思っています。

野球留学を通して学んだデータ分析能力や自己管理能力、英語力は、将来の仕事でも必ず活かせると思っています。留学で得た経験は、野球だけでなく社会に出てからも自分の武器になると思っています。


東海大学附属札幌校
Indian Hills Community College (短大)
Wheeling University (4年大学)
実川知生

一覧に戻る