野球留学生が、大学卒業後に就職して年収1000万を目指す意味とは?

アメリカ大学野球で頑張ってきた学生たちが就職活動にも積極的に動いています。留学前に「将来どうなりたいか?」という質問をするときに、「将来、金持ちになりたい」や「将来ビジネスを自分でやってみたい」という話を聞きます。

私自身も同じ考えを持ってはいたものの、具体的にどんな状態が金持ちと定義できるのかわからないでいました。しかし、世の中の90%以上はお金で解決できるのも事実。家を持ったり、いい車を買ったり、家族で海外旅行や子供を同じように留学させたいと考えた場合、選択肢を持とうとすればするほど収入というのが選択を左右する要因になると考えています。

なぜこのようなことを言うかというと、野球留学で自分を高めることに真剣になってほしいからです。野球留学で文武を頑張って、アメリカの大学を野球をしながら卒業することで、社会のフィールドに入るときに大きなチャンスを得ることができます。実際に、過去最高で、1年目から年収500万や800万の提示を受けて働いている野球留学生たちも出てきています。

今日は、野球留学を頑張った先である「社会」の現実から、野球留学をしてからどう自分を高めて行けばいいかを解説します。現実を知った上で、しっかり自分の将来を考えていってほしいと思います。
※プロ野球選手になることを諦めさせることで行っているわけではありませんので、ご理解ください。頑張って成果を出すことで、選択肢が広がるということを知ってほしいと考えています。

年収1000万を日本国内で稼いでいる人はどのくらい?どんな人たちか?

日本人の平均給与所得は、443万円です。日本全国で、年収1000万を稼いでいる人は一体どのくらいいるのでしょうか?国税庁の2022年の発表によると、日本の就労人口5670万人に対して、4%=226万人で、20人に1人という割合です。

一方で、プロ野球選手になるための割合は、ドラフト対象の野球選手人口5.5万人から、年間80~90名のドラフト指名で約0.16%の確率です。そして、その中から、年収で1000万以上稼げるのは、さらに低くなるはずです。つまり、社会というフィールドで年収1000万を超える方が、プロ野球選手になるより可能性が高いということが分かります。

年収1000万を越えている人の年齢を見ると、平均で35歳から40歳で、国内や外資系の大企業と呼ばれる企業で部長や課長クラスのポジションについている人や、会社経営を行っている人たちが上がっています。

額面上1000万でも、会社に勤めていると1000万から税金や年金を引かれるため、実際の手取り=銀行口座に振り込まれる金額は750万ほどになります。その中から、家賃や生活費、子供の習い事への費用などを支払います。大手企業に勤める利点の一つに充実した福利厚生があり、家賃手当は5−10万ほど出る傾向にあります。

何が言いたいかと言えば、あなたが30歳の時に年収で300万=月収25万ほどの金額が銀行口座に振り込まれている状態と、70万ほどの金額が振り込まれているのとどちらが自分が目指す幸せの選択肢を持てるかということをわかってほしいと思っています。

年収1000万円を目指すための企業の選び方

ここからは、就活をするときに考えてほしい、年収で1000万を実際に稼ぐために務める企業の選択肢を解説します。

大手上場企業

データ上にはなりますが、従業員5000人以上の企業における、年収1500万円超の階層を含めた割合は12.5%におよび、およそ8人に1人が1000万円程度、または、それ以上の年収を得ています。

また、全体を見ると、従業員数が多いほど年収1000万円以上の割合が大きくなる傾向があります。上場企業で課長や部長クラス以上に行けば、1000万以上の収入を得ることができています。

資本金の規模ごとに見ると、年収900万円超1500万円以下の人の割合が最も大きいのは、資本金で10億円以上の企業です。こちらも、全体の傾向として、資本金規模が大きいほど年収1000万円以上の割合が大きくなっています。1000万円クラスの年収を稼ぐには、より企業規模の大きな会社に在籍するほうが有利だといえるでしょう。

外資系か国内企業で見れば、外資系の企業の方が、給与面は高い傾向にあります。より成果を数字で示す必要があり、一定期間働いて早い段階で責任の伴う仕事を任されることもあります。国内企業も、新卒の給与を上げ始め、能力評価を早い段階から取り入れている企業も徐々に出始めています。転職で考える場合もあるかもしれませんが、現状の市場だとよっぽど今いる会社での仕事の成績を残していないと逆に給料や条件が下がる傾向があるのも事実だということもわかっておいてください。ここでも野球と一緒で、仕事としての成績を出すことが大事になってきます。

大手上場企業や外資系の大手へ就職している野球留学生も毎年出てくるようになり、野球留学生の先輩たちが、野球留学の経験をもとに、就活の実績を出し、社会でバリバリ働き始めています。

今後伸びそうなベンチャー企業

ベンチャー企業で、会社が大きくなっていくことにマネジャーなどのポジションでやっていくことができれば年収1000万円は目指すこともできるかもしれません。成功するかという不安の一面もあります。しかし、全ての業務を早い時期から責任を伴う業務を任せてくれるので、自分の仕事力を上げていきやすいです。マネジャーとしてチームをまとめて、成果を出すことで、自分の能力を上げながら、事業を大きく飛躍することができます。

一方で、勤務体系などしっかりできていないことも多いので、いわゆるブラックな一面があります。つまり朝から晩まで働く可能性もあるでしょう。自分もこの経験があり、朝から晩まで営業とプログラムを作ったりという経験があったおかげで、どんな状況になろうが、その状況を打破していくにはどうしたらいいか、どんなモノやサービスが世の中の人たちが必要としているのか考える習慣がついたのを覚えています。

独立して経営者になる

経営者になる場合は、お客様(個人や企業)から、「ぜひお願いします」という「モノやサービス」が提供できるかになります。そのモノやサービスが世の中のためになるという前提で、一体どういうものを扱っていくか=自分の武器は何で、それをお願いしたいほどのモノやサービスがあるかどうかが大事になります。今は、より起業しやすい環境で、副業も認められています。しかし、野球留学から卒業してすぐ独立するのは、もし武器がないのであれば一旦やめ、会社の中で武器を見つけたり、磨いていき、「お金を生む=契約をしてもらう一連の流れを身につける」ことに徹した方が良いと考えています。

独立して会社を作ることも簡単で、個人事業主や小さな法人であれば、書面上だけで作ることもできます。しかし、世の中の流れが変わり商売がうまくいかない(〇〇ショックやコロナなど)、そして銀行からお金がなくなる、生活をしていくことができないという一面があるので、常に次の準備を意識した上で、進めていくことが求められます。独立してから、コミュニケーションの大事さ、お金の流れや銀行残高の把握、支払いの期日、融資をうまく活用していくなどなど学ばないといけないことはたくさんあります。

野球留学でどんなことをしておく必要があるか

「野球留学で、チャレンジをして自分を成長させていくことに本気になってほしい」と僕は思っています。また、「プロ野球選手を目指す!」と意気込むのは重々わかりますが、多くの学生は大学卒業後に野球をやめると思います。そして社会というフィールドに入ってから目の前の仕事をこなすことだけになってしまいがち。なので早い段階から、社会のフィールド上での目標として、「年収1000万を目指す」というのは、次の目標として持っておくのは大事なのではないかと思います。それは、野球留学で大学卒業してからは自分で稼ぎ、家族を養っていき、海外に行ったり、子供にさまざまな習い事などで選択肢などを持たせたいと強く思うはずだからです。

その熱中できる経験の中で、成果を出しながら、人をどうまとめ、一緒に成果を出していけるかということが社会では求められていきます。成果を出す上で、自分だけがいいというだけでは、ポジションにつくことはできません。それは、自分1人で成果を出すような一匹狼的な存在となってしまいます。

野球留学を通して、文武で成績を残すこと。そして、目標に決めたことに対して、それぞれどんな取り組みをして達成してきたか。例えば、言語や環境が違うアメリカの大学野球の環境で、キャプテンをやり、練習内容を考えたり、コーチと一緒に相談をしながら、チームメイトと練習をしたり、チームをまとめたりと挑戦してみたりすることも非常に大きな経験になると思います。

社会というフィールドに入ったときに、大事になってくるのが、①人との繋がりやチームワーク②成果を出すために勉強して自己成長させる③工夫をし続けられるかです。アメリカの大学野球で文武にプライベートに100%で頑張ってくることで、そこでの経験が社会というフィールドに入ったときに大きく役に立ちます。
今あるエネルギーをすべて未来へ!!

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